某総合庁舎の定期清掃を今年から請ける事になりました。

ここも毎年日常清掃の入札を行っています。

日常清掃には床の定期清掃は必ず含まれています。

窓ガラス清掃も含まれているケースが多いです。

 

今年の仕様は定期清掃が共用部分が全面剥離となっています。

(ワックスを剥離剤を使用して全部除去して、ワックスを塗ります。)

例年より落札金額は高かったのですが、それまで定期清掃を行っていた業者が

剥離は手が回らないとの事で、当社で請ける事になりました。

通常の定期清掃より、最低でも3倍の時間はかかります。

当然ながら人件費以外にも剥離剤等の原価は増えます。

それに加えて始めての庁舎なので勝手が分からない部分もあります。

 

総合庁舎に着いて、清掃用具を降ろしていると

見たことのある作業服の男性が近づいてきました。

「おやようございます。今日立会のAです。

宜しくおねがいします。

あれ!所長どうされたんですか?」

「おやようございます。。こちらこそ宜しくおねがいします。

お久しぶりです。。Aさんこそ、何故立会なんですか?」

 

「今、ここの空調運行管理で常駐してます。それで、私が立会なんです」

「それって仕様に入ってるんですか?」

「仕様に年間休日出勤が10日入っています。」

 

私は3年前まで別のビルメンテナンス会社で働いていました。

その会社は入札メインの会社でした。

ビルメンテナンス業の入札は4月1日からスタートが90%を超えます。

官公庁は1年契約がほとんどで

毎年1月からは入札の準備でほぼ、休みが無くなります。

落ち着くのは5月の連休になります。

落札すれば挨拶に出向き、従事者の居抜きに動きます。

現場の従事者は殆どが契約社員です。

 

居抜きとは現在の従事者に残って貰う様にお願いする事です。

残ってくれれば、後は書類、制服、清掃であれば清掃用具等を準備するだけでスタート出来ます。

居抜きが出来ないと、ハローワークに求人募集を出して従事者を探す事になります。

ビルメンテナンス業界は人手不足なので、なかなか応募がありません。

有料広告を出したり、以前別の場所で働いていた従事者等に連絡をとったりもします。

 

国立の医療センターや国立大学附属病院等は3年契約が多いのですが(正確には独立行政法人)

清掃は50人体制とかもあります。

そんな業務で居抜きを失敗すると、地獄の様な生活が始まります。

これを立ち上げと読んでいます。

 

居抜きが失敗するというより、現在の業者が4月1日から従事者に自宅待機を命じます。

従事者本人は慣れてる場所でそのまま働いた方が良いので残りたいのですが、

現在所属している会社の命令であれば、従うしかありません。

人数が多い現場は責任者がいます。

責任者に会って交渉をします。

3月31日の業務終了後に退社して4月1日に入社をお願いします。

責任者が残ってくれれば、後の従事者を説得してくれたり、かなり楽になります。

 

所長と言っても現場作業もやらなければいけません。

私はとことん疲れました。

Aさんは、以前の会社で別の庁舎の設備運行管理に応募して採用した方です。

 

10年くらい前になるのでしょうか?

定期清掃などの休日作業に、職員さんが立会で出勤しても、時間外がつかなくなりました。

基本的には職員さんの立会無しのお任せになります。

 

この総合庁舎の休日作業の立会は、空調運行管理のAさんが行っているとの事でした。

私は以前の上司になりますので、剥離清掃は順調に進みました。